Roland System 700 LABORATORY SYSTEM

Roland System 700 LABORATORY SYSTEM

RolandがMoogに対して出した回答

Rolandがコンシューマー用に作ったStstem100シリーズに続き、プロフェッショナル用に作った研究開発や学術用のハードウェア。
僕が持っているのはMoogのSYSTEM15を見本に作られたLABORATORYシステムといわれるものですが、測定器のようなまさにMade In JAPANを体現したような機材です。まず恐ろしいのは、目盛りの数値が直読できるところです。例えばフィルターのカットオフ周波数でフィルターを発振させるとその周波数で発振します。これはそのカットオフ周波数が正しい事を意味します。また、アタックタイム ディケィタイム リリースタイムも秒数表示でほぼその秒数で動作していると思われます。このようなシンセサイザーは少なくともアナログでは見た事はありません。正確な設計と精密な部品により、完璧にコントロールされて製作されている工業製品にほかなりません。

当時の僕にはひずみも少なく精密なこのシンセサイザーが、音響を勉強するにはふさわしくても、音色の魅力や色気がたりなくつまならく思えていました。しかし、いま改めて触ってみると、凄まじい重低音からハイレゾ用にも十分な高音まできれいに整ったスペクトルを持つ本機の魅力を感じ、現代にこそ使い出のある機材だと感じました。

メーカー:Roland(日本)
機種名:System 700 LABORATORY SYSTEM
製作年:1976
音源:1音、analog,module
機能:
鍵盤:61鍵、
インターフェイス:cv-gate
寸法(mm) :W440 x D300 x H350
重量:0kg