Oberheim Xpanderアナログ・シンセのデジタル制御の一つの最終型
Orberheimの作った最高傑作のシンセサイザーです。
アナログ・シンセのデジタル制御の一つの最終型です。
12台のMOOG SYSTEM55のクラスのモジュラー・シンセにメモリーをつけて簡単に持ち運べるようにしたものといったら言い過ぎでしょうか。
残念ながらコンピュータ部分が遅いのでDAWやDTMで使い倒すには少しもたついてしまいます。
このような複雑なシンセサイザーですが、たった6個のポテンショメーターと現在では物足りないディスプレイで、様々なページ切り替えで管理出来る最高の操作性を備えています。
コンピュータのおかげでメモリーが出来、決め細かいオートチューニング(ピッチだけでなくフィルターの周波数とレゾナンスやVCAの音量まで)
まかせっきりです。
僕はこのシンセサイザーが、(Xpanderを含め)設計思想が最高傑作だと思います。当時のテクノロジーの枠組みで最高のパッケージを実現しています。(カーチスのICのフルスペックを活用しすぎてるきらいはありますが、)
実は内部に拡張性があり、24Voiceになるという話もあります。ケーブルこそありませんが、matrix modulationで最大20のpatchを形成出来ます。VCOにLFO VCF,VCAにEGなどの一般的なものから、LFOでLFOをモジュレーションしたり、VELOCITYでEGのAttackTimeにモジュレーションして、早く弾く時には、AttackTimeが早いPADでゆっくり弾くとAttackTimeが遅いPADなども出来ます。モジュラー・シンセに無いvelocityなどMIDIならではの要素も音作りに積極的に活用出来、メモリー出来、簡単に持ち運び出来、ポリフォニックの楽器です。
現在でもこれに付け加えたい機能はディレイ、コーラス、フランジャー、フェイズ、リバーブなどのエフェクター位しかありません。
個人的には大きさが大き過ぎるし、鍵盤は不要なのでExpanderの方が好きです。
Matrix-12の方がModulationの逆読み機能があるので他人がつくったPatchの理解しやすいです。この機能をXpanderにつけてくれないかな。
今回は思い入れが多いのか各写真にもキャプションがついているので見てもらえるとうれしいです。他の機材も全部ちゃんとしろといわないで下さい。(笑)
メーカー:Oberheim(アメリカ) |
機種名:Xpander |
製作年:1984 |
音源:6音、analog,module |
機能:display |
鍵盤:0鍵、 |
インターフェイス:midi,cv-gate |
寸法(mm) :W825 x D312 x H125 |
重量:18.2kg |