Moog Minimoog

Moog Minimoog

43年の時を経てなお、ソロ・シンセサイザーの王者

1970年に開発され、43年の時を経てなお、ソロ・シンセサイザーの王者といって差し支えないでしょう。まさに音色(オンショク)と書いて音色(音色)と呼びたくなる音です。倍音が多いために、リバーブやディレイ、コーラスなどのエフェクトのかかりも良い物です。その音は太く、甘く、他の生楽器とのアンサンブルでも埋もれずなおかつ邪魔をいたり、耳障りではない、楽器的な素晴らしい音です。最初の演奏用のシンセサイザーで割り切りとバランスが素晴らしいシンセサイザーです。音色も楽器として素晴らしいです。

最近Mooger Foogerの製品をいくつか購入しての感想ですが、Moog博士というのは、MinimoogやMooger Foogerの製品のような傾向の音が好きなのだとつくづく思いました。Moogの音の秘密はちょっと前までは、フィルターだと思っていましたが、それだけではなくオーバーロード気味にした時のディストーションが要なのだと思います。

さて、このMinimoogですが、ピッチ・ベンドとモジュレーション・ホイールを装備した最初のシンセで、鍵盤数も44鍵という、リードをとるのに過不足の無い数で、ポルタメントのオン・オフも左手手元にあるという、現在のシンセサイザーのお手本になった物です。2VCO+1VCO(LFOに切り替わる)1VCF 1VCA 2EG Noise Generatorという意味でもまさにいまのアナログの見本です。(もちろん、現在のコンピュータ制御の時代では、LFOやEGはたくさんあっても値段は変わらないので、たくさんある機種は多いのですが)チューニングも温度補正抵抗を熱結合させれば、デジタル楽器といっしょでも全く問題ないレベルのチューニングはヘッチャラです。

メーカー:Moog(アメリカ)
機種名:Minimoog
製作年:1970
音源:1音、analog
機能:
鍵盤:44鍵、
インターフェイス:cv-gate
寸法(mm) :W720 x D410 x H140
重量:12.7kg